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AI出力のファクトチェック手順を確立する
AI出力のファクトチェック手順を確立する AI(=人工知能)は、まるで物知りな友人のように、あなたの質問にすらすらと答えてくれます。しかし、その友人は時々、もっともらしいウソをつくことがあります。これを「ハルシネー...
成果物成果物このレッスンが終わったとき、あなたの手元に残る具体的な成果物です(例: 公開済みの Web ページ、動作するフォームなど)。
証跡証跡成果物が正しく作れたことを確認するためのチェックリストです(例: ブラウザで動作する、フォーム送信で値が保存される)。
メディアメディアレッスン内に出てくる図や動画のスロットです。実際の画面やイメージで理解を補助します。
レッスン本文
AI出力のファクトチェック手順を確立する
AI(=人工知能)は、まるで物知りな友人のように、あなたの質問にすらすらと答えてくれます。しかし、その友人は時々、もっともらしいウソをつくことがあります。これを「ハルシネーション(=AIがもっともらしい嘘を作り出してしまう現象)」と呼びます。
このレッスンでは、AIが書いた文章の「事実(ファクト)」を、あなた自身の目で確認(チェック)する具体的な手順を身につけます。15分後には、「AIの出力をそのまま信じずに、自分で確かめられる」という実感を得られるはずです。
ファクトチェックが必要な理由を知る
ファクトチェック(=事実確認。情報が本当かどうか確かめること)は、料理でいう「味見」のようなものです。完成した料理をそのまま出す前に、一口食べてみて「味はちょうどいいか?」「塩加減は大丈夫か?」を確認しますよね。AIが書いた文章も、そのまま世に出す前に「この情報は本当か?」と味見をする必要があります。

上の図は、このレッスンで学ぶファクトチェックの流れ(AI出力 → チェックポイント抽出 → 検索で裏取り → 修正)を示しています。
チェックすべき3つのポイントを覚える
AIの文章で、特に気をつけて確認したいのは以下の3種類です。
| チェック対象 | 具体例 | なぜ危険? |
|---|---|---|
| 数字・日付 | 「2024年に100万人が…」 | AIは古いデータや架空の統計をもっともらしく出す |
| 固有名詞 | 人名、会社名、製品名 | 存在しない人物や間違った肩書きが混ざりやすい |
| 因果関係 | 「AだからBが起こった」 | 正しい事実を間違った因果でつなげることがある |
良い例と悪い例を見る
- 良い例: AIが「東京スカイツリーの高さは634mです」と書いた → 「東京スカイツリー 高さ」で検索し、公式サイトの情報と一致するか確認する
- 悪い例: AIが「東京スカイツリーの高さは634mです」と書いた → 「AIが言うなら正しいだろう」とそのまま使う
AIツールを使ってファクトチェック用の文章を準備する
まず、チェック対象となるAI出力を用意しましょう。以下のプロンプト(=AIへの指示文)をコピーして、お使いのAIツールに貼り付けてください。
ChatGPTまたはClaudeを使う場合
以下をそのままコピーして送信します:
「2024年の日本のフリーランス市場」について、300字程度の解説文を書いてください。
具体的な数字や統計データ、企業名を含めてください。
AIが返してきた文章を、メモ帳やGoogleドキュメントにコピーしておきます。これが「Before(修正前)」の文章になります。
Cursor(=AIが組み込まれたテキストエディタ)を使う場合
- Cursorでファイルを新規作成します
Cmd+K(Macの場合)またはCtrl+K(Windowsの場合)を押してAIチャットを開きます- 上と同じプロンプトを入力して送信します
実際にファクトチェックをする
AIの出力が手元に用意できたら、以下の手順でチェックしていきます。
ステップ1: チェックポイントを抜き出す
AIの文章を読みながら、「数字・日付」「固有名詞」「因果関係」に下線を引く感覚で、確認が必要な箇所をピックアップします。
AIにチェックポイントの抽出を手伝ってもらう方法もあります。 以下のプロンプトを使ってみてください:
以下の文章から、ファクトチェックが必要な箇所(数字、固有名詞、因果関係)を
箇条書きで抜き出してください。
---
(ここにAIが書いた文章を貼り付ける)
---
このように、AIに「チェックすべき場所を探してもらう」ことで、見落としを減らせます。ただし、AIが挙げた箇所が全てとは限らないので、自分でも一読することが大切です。
ステップ2: 検索エンジンで裏を取る
抜き出した各ポイントについて、Google検索などで確認します。

信頼できる情報源の見分け方:
- 信頼度が高い: 政府の公式サイト(.go.jp)、企業の公式サイト、学術論文、大手報道機関
- 信頼度が低い: 個人ブログ、まとめサイト、出典が書かれていない記事
検索のコツ:
- 数字を確認したいとき → 「フリーランス 人口 2024 調査」のように「調査」「統計」を加える
- 固有名詞を確認したいとき → 企業名や人名をそのまま検索し、公式ページが存在するか見る
ステップ3: 修正して記録する
間違いが見つかったら、正しい情報に書き直します。このとき、何を・なぜ直したかをメモしておくのがポイントです。
記録フォーマットの例:
■ チェック箇所: 「フリーランス人口は約500万人」
■ 検索結果: 内閣官房の調査では約462万人(2020年時点)
■ 修正内容: 「約462万人(2020年内閣官房調査)」に訂正
■ 参照元: 内閣官房フリーランス実態調査
つまずきポイントに備える
- 「AIが言っているから大丈夫」と思い込んでしまう: AIはとてももっともらしい文章を書きますが、特に数字と固有名詞はかなりの確率で不正確です。「AIの出力は下書き、事実は自分で確かめる」を合言葉にしましょう
- どこまで確認すればいいかわからない: 全ての文を確認するのは大変です。まずは「数字」「固有名詞」「因果関係」の3つに絞ってチェックしてみてください。慣れてきたら範囲を広げましょう
- 検索しても正解が見つからない: 信頼できるソースが見つからない場合、その情報は使わない判断も大切です。「確認できなかったので削除した」も立派なファクトチェックの成果です
- AIにファクトチェックを丸投げしてしまう: AIに「この文章は正しいですか?」と聞いても、元と同じ間違いを繰り返すことがあります。必ずAI以外の情報源(検索エンジン、公式サイト)で確かめましょう
成果物をまとめる
このレッスンの成果物として、以下の構成のドキュメント(=文書ファイル)を作成します。Googleドキュメントやメモ帳など、お好みのツールで作ってください。
【ファクトチェック記録】
■ テーマ: (AIに書いてもらったテーマ)
■ Before(修正前):
(AIが出力した文章をそのまま貼り付ける)
■ チェック記録:
1. チェック箇所 → 検索結果 → 修正内容
2. チェック箇所 → 検索結果 → 修正内容
(見つけた分だけ書く)
■ After(修正後):
(修正を反映した文章を貼り付ける)
■ 学んだこと:
(ひとこと感想)
完了を確認する
以下の3つが揃っていれば、このレッスンは完了です。
- Before(修正前)とAfter(修正後)の両方の文章がドキュメントに記載されている
- 最低1箇所以上のチェック記録(何を・なぜ直したか)が書かれている
- チェックに使った情報源(検索先のサイト名やURL)がメモされている
おつかれさまでした! これであなたは、AIの出力を鵜呑みにせず自分の目で確かめる力を手に入れました。次からAIに文章を書いてもらうときは、この「味見」を習慣にしてみてください。
種類: markdown_doc
検証: basic_manual_check_v1
証跡証跡成果物が正しく作れたことを確認するためのチェックリストです(例: ブラウザで動作する、フォーム送信で値が保存される)。
メディア
必須
なし
あると楽
なし