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チャットボットの対話シナリオを設計する
チャットボットの対話シナリオを設計する お客さまからの問い合わせに自動で答えてくれるチャットボット。便利そうだけど、「何を話させればいいの?」と迷いますよね。 たとえば、レストランの受付を想像してみてください。お客...
成果物成果物このレッスンが終わったとき、あなたの手元に残る具体的な成果物です(例: 公開済みの Web ページ、動作するフォームなど)。
証跡証跡成果物が正しく作れたことを確認するためのチェックリストです(例: ブラウザで動作する、フォーム送信で値が保存される)。
メディアメディアレッスン内に出てくる図や動画のスロットです。実際の画面やイメージで理解を補助します。
レッスン本文
チャットボットの対話シナリオを設計する
お客さまからの問い合わせに自動で答えてくれるチャットボット。便利そうだけど、「何を話させればいいの?」と迷いますよね。
たとえば、レストランの受付を想像してみてください。お客さまが来たら「ご予約ですか?」と聞き、答えに応じて「お名前をお伺いできますか」「お席にご案内しますね」と会話が分岐します。チャットボットのシナリオ設計も、まさにこの「受付マニュアル」を書く作業と同じです。
このレッスンでは、AIツール(ChatGPTやClaude)を使って、カスタマーサポート向けのチャットボット対話シナリオを15分で1本つくります。完成品は、そのまま開発チームに渡せるMarkdownドキュメントです。
前提を確認する
- ChatGPTまたはClaudeのアカウントがあること(無料プランでOK)
- 対象にしたい業務や問い合わせ内容が1つ思い浮かぶこと(例:「よくある返品の問い合わせ」「営業時間の確認」など)
ステップ1:よくある問い合わせを3つ洗い出す
まず、チャットボットに任せたい問い合わせを3つだけ選びます。欲張って10個も20個も入れると収拾がつかなくなるので、最初は3つに絞るのがコツです。
AIへのプロンプト例:
あなたはカスタマーサポートの専門家です。
以下の業種で、チャットボットに任せると効果が高い
「よくある問い合わせ」を3つ挙げてください。
業種:[ここにあなたの業種を入れる(例:オンラインショップ)]
AIが出してくれたリストから、「これなら定型的に答えられそう」と思うものを3つ選んでください。
良い例:
- 「注文のキャンセル方法を教えてほしい」→ 手順が決まっていて、分岐が少ない
- 「送料はいくらですか?」→ 条件ごとに答えが明確
悪い例:
- 「商品の品質に不満がある」→ 感情対応が必要で、ボットだけでは難しい
- 「おすすめの商品は?」→ 好みによって答えが変わりすぎる
ステップ2:会話の流れ図をAIでつくる
次に、選んだ問い合わせ1つについて、会話の流れ(フローチャート)をつくります。フローチャートとは、「もしAならB、もしCならD」のように、会話の分岐を図にしたものです。

AIへのプロンプト例:
以下の問い合わせに対するチャットボットの対話フローを設計してください。
問い合わせ内容:[ステップ1で選んだもの(例:注文キャンセル方法)]
以下の形式で書いてください:
1. ボットの最初の挨拶
2. ユーザーの意図を確認する質問
3. 回答の分岐(2〜3パターン)
4. 各分岐の最終回答
5. 解決しなかった場合の人間への引き継ぎ文
AIが返してくれた流れを見て、「この分岐は現実にありそうか?」をチェックしましょう。ありえない分岐は削り、足りない分岐は追加してください。
ステップ3:実際の会話文を書く
フローができたら、各ステップの「実際にボットが話す文章」を書きます。ここもAIに手伝ってもらいましょう。
AIへのプロンプト例:
以下の対話フローをもとに、チャットボットの実際のセリフを書いてください。
条件:
- 敬語で、親しみやすいトーン
- 1回のメッセージは3行以内
- 選択肢がある場合はボタン形式(例:「1. はい 2. いいえ」)で提示
対話フロー:
[ステップ2の結果をここに貼る]
良い会話文の例:
ボット:「ご注文のキャンセルですね。注文番号を教えていただけますか? 注文確認メールに記載されています。」
悪い会話文の例:
ボット:「キャンセルですか。注文番号と、注文日時、お届け先住所、決済方法、キャンセル理由を入力してください。」
→ 一度に聞きすぎると、ユーザーは面倒に感じて離脱します。1回の質問では1つだけ聞くのが鉄則です。
ステップ4:シナリオをMarkdownにまとめる
最後に、完成したシナリオを1つのドキュメントにまとめます。
AIへのプロンプト例:
以下の対話シナリオをMarkdown形式のドキュメントにまとめてください。
含める項目:
- シナリオ名
- 対象の問い合わせ内容
- 対話フロー(箇条書き)
- 各ステップの実際のボット発話文
- 人間への引き継ぎ条件
- 想定される改善ポイント
[ステップ3までの結果をここに貼る]

AIが出力したMarkdownをコピーして、お使いのメモアプリやドキュメントツールに貼り付ければ完成です。
完成を確認する
以下の3つが揃っていればOKです:
- 問い合わせ3件の選定リストが書かれている
- 1件の対話フローが分岐を含めて書かれている(最低2分岐)
- 実際のボット発話文が各ステップに書かれている
完成したドキュメントのスクリーンショットを撮っておきましょう。これがこのレッスンの成果物(証拠)になります。
つまずきやすいポイント
| よくあるつまずき | 対処法 |
|---|---|
| AIの出力が長すぎて収拾がつかない | プロンプトに「3つだけ」「2分岐まで」のように数を指定する |
| 分岐が多すぎてフローが複雑になる | 最初は「はい/いいえ」の2択だけでOK。慣れたら増やす |
| ボットの文章が堅すぎる・くだけすぎる | プロンプトに「敬語で、親しみやすく」とトーンを指定する |
| 何の業種で作ればいいかわからない | 「オンラインショップの返品対応」をそのまま使ってみる |
まとめ
このレッスンでは、AIを使ってチャットボットの対話シナリオを1本設計しました。ポイントは3つです:
- 問い合わせは3つに絞る(全部やろうとしない)
- フローを先に作り、セリフは後から書く(いきなり文章を書かない)
- 1回の質問では1つだけ聞く(ユーザーを疲れさせない)
同じ手順で残り2件の問い合わせもシナリオ化すれば、3本セットのシナリオ集が完成します。
種類: markdown_doc
検証: basic_manual_check_v1
証跡証跡成果物が正しく作れたことを確認するためのチェックリストです(例: ブラウザで動作する、フォーム送信で値が保存される)。
メディア
必須
なし
あると楽
なし