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補充判断のルールを作る
補充判断のルールを作る
成果物成果物このレッスンが終わったとき、あなたの手元に残る具体的な成果物です(例: 公開済みの Web ページ、動作するフォームなど)。
証跡証跡成果物が正しく作れたことを確認するためのチェックリストです(例: ブラウザで動作する、フォーム送信で値が保存される)。
メディアメディアレッスン内に出てくる図や動画のスロットです。実際の画面やイメージで理解を補助します。
レッスン本文
補充判断のルールを作る
はじめに
オンラインショップを運営していると、「あ、この商品もう在庫がない!」と慌てた経験はありませんか?
冷蔵庫の牛乳と同じです。完全になくなってからスーパーに走るのでは遅いですよね。残りが少なくなってきたタイミングで買い足す——それが「補充判断」の基本です。
このレッスンでは、商品ごとの「いつ・どれくらい補充するか」のルールを、AIと一緒に作ります。ルールができれば、毎回「そろそろかな?」と悩む必要がなくなり、だれでも同じ判断ができるようになります。
15分で終わるように、手順を絞って進めましょう。
前提を確認する
このレッスンを始める前に、次のものを用意してください。
- スプレッドシート(=表計算ソフト。Google スプレッドシートや Excel のこと)で、商品の在庫数と販売数をまとめたもの
- AIチャットツール(ChatGPT、Claude など)にアクセスできる状態
まだスプレッドシートがない場合は、紙やメモ帳に「商品名・週の販売数・仕入れ日数・現在の在庫数」を書き出すだけでも大丈夫です。
補充判断のしくみを理解する
補充判断は、冷蔵庫の「買い物ルール」と同じ3つの要素で決まります。
| 要素 | 意味 | 身近なたとえ |
|---|---|---|
| 発注点 | この在庫数を下回ったら注文するライン | 牛乳が1本になったら買いに行く |
| 発注量 | 一度にいくつ注文するか | 牛乳なら2本、米なら5kg |
| リードタイム | 注文してから届くまでの日数 | スーパーなら当日、ネット注文なら2〜3日 |

この3つを商品ごとに決めるのが、このレッスンのゴールです。
商品の販売ペースを書き出す
まずは、あなたのお店で扱っている商品の「1週間あたりの売れ行き」をざっくり把握しましょう。3〜5商品に絞ると15分で終えやすいです。
良い例:
- 「商品A:週に約10個売れる。仕入れから届くまで3日。現在の在庫は15個」
- 「商品B:週に約2個売れる。仕入れから届くまで5日。現在の在庫は8個」
悪い例:
- 「商品Aも商品Bもよく売れる」(数字がないとAIが正確なルールを出せません)
数字が正確でなくても構いません。「だいたいこれくらい」で十分です。完璧なデータを待つよりも、まず作ってみることが大切です。
AIにルール案を作ってもらう
用意したデータをAIに伝えて、補充ルールの案を作ってもらいましょう。
ステップ1:プロンプトを準備する
次のプロンプト(=AIへの指示文)をコピーして、[ ] の部分をあなたのお店のデータに書き換えてください。
以下のECショップの商品データをもとに、各商品の補充判断ルール(発注点・発注量)を提案してください。
【条件】
- 在庫切れを起こさないことを最優先にしてください
- 発注点の計算根拠(なぜその数字にしたか)も書いてください
- 季節変動がある場合の注意点も一言添えてください
商品一覧:
- 商品A: 週に約[10]個売れる、仕入れ到着まで[3]日、現在在庫[15]個
- 商品B: 週に約[2]個売れる、仕入れ到着まで[5]日、現在在庫[8]個
出力形式:
| 商品名 | 発注点 | 発注量 | 判断の理由 |
ステップ2:AIに送信する
ChatGPTやClaudeを開き、上のプロンプトを貼り付けて送信します。
ステップ3:回答を確認する
AIから表形式の回答が返ってきます。このとき、次の2点をチェックしてください。
- 発注点の数字が、リードタイム中に売れる量より多いか(例:週10個÷7日=1日約1.4個、リードタイム3日なら約4.2個。発注点がこれ以下だと在庫切れの危険あり)
- 「判断の理由」欄が空でないか(理由がないルールは後から見返せません)

もし回答に納得いかなければ、こう聞き返してみましょう。
商品Aの発注点をもう少し高め(安全寄り)にした場合のパターンも見せてください。
ルールを1枚のドキュメントにまとめる
AIの提案をもとに、最終的なルールを1枚のドキュメント(Google ドキュメントやメモ帳でOK)にまとめます。
良い例:
商品A 補充ルール
- 発注点:在庫が 5個以下 になったら注文する
- 発注量:12個
- 理由:リードタイム3日 × 1日約1.4個 = 約4.2個 + 安全在庫2個 → 発注点6個(端数切り下げで5個)
悪い例:
商品A:少なくなったら注文する (数字も理由もないので、だれが読んでも判断できません)
ポイントは 数字と理由をセットで書く こと。後から見返したとき、なぜその数字にしたかがわかるようにしましょう。
ルールの妥当性を確認する
作ったルールが現実的か、次の3つをチェックしましょう。
| チェック項目 | 確認方法 | NGなら |
|---|---|---|
| 発注点はリードタイム中に売れる量より多いか? | 「1日の販売数 × リードタイム日数」と比べる | 発注点を上げる |
| 発注量は保管場所に収まるか? | 倉庫や棚のスペースと比べる | 発注量を減らし、頻度を上げる |
| 過去に在庫切れを起こした商品は含まれているか? | 「売り切れだった日」を思い出す | 優先的にルールを作る |
3つとも問題なければ、ルールの完成です。
つまずきポイント対策
- 「販売ペースがわからない」 → 過去4週間の売上データの平均を取ると安定した数値になります。データがない場合は、AIに「月間売上○○個の場合の平均販売ペースを出して」と聞いてみましょう
- 「季節で売れ行きが変わる」 → 繁忙期(=売上がぐっと上がる時期)は発注点を1.5倍にした「繁忙期ルール」を別に作りましょう。AIに「12月は通常の1.5倍売れる想定でルールを再計算して」とお願いできます
- 「新商品でデータがない」 → 似ている商品のデータを参考にして、最初の1ヶ月は多めに発注する安全寄りのルールにします
- 「AIの提案する数字が大きすぎる(または小さすぎる)」 → 「倉庫のスペースは○○個分です。この制約のもとで再提案してください」と条件を追加して聞き直しましょう
完了を確認する
次の3つすべてに「はい」と言えたら、このレッスンは完了です。
- 3商品以上の補充ルール(発注点・発注量・理由)を1枚のドキュメントにまとめた
- 各ルールに「なぜその数字にしたか」の理由が書かれている
- 妥当性チェック(リードタイム・保管スペース・在庫切れ履歴)を通過した
おめでとうございます! これで「在庫が減ったらどうしよう?」と悩む時間がなくなり、ルールに従って判断するだけの仕組みが手に入りました。
種類: markdown_doc
検証: basic_manual_check_v1
証跡証跡成果物が正しく作れたことを確認するためのチェックリストです(例: ブラウザで動作する、フォーム送信で値が保存される)。
メディア
必須
なし
あると楽
なし