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必須ではありませんが、先に目を通しておくとスムーズに進められるレッスンがあります。

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メール受信→分類→返信→記録の全自動フローを構築する

メール受信→分類→返信→記録の全自動フローを構築する 毎日届くメールをひとつひとつ開いて、内容を確認して、分類して、返事を書いて、記録を残す——この作業を毎回手作業で行うのは、まるで郵便局で手紙を1通ずつ手作業で仕...

build-email-automation-flowbuild-email-automation-flow「build email automation flow」に関するスキルがこのレッスンで身につきます。
想定時間未設定公開状態: draft
学習メモ

成果物成果物このレッスンが終わったとき、あなたの手元に残る具体的な成果物です(例: 公開済みの Web ページ、動作するフォームなど)。

種類: markdown_doc検証: basic_manual_check_v1

証跡証跡成果物が正しく作れたことを確認するためのチェックリストです(例: ブラウザで動作する、フォーム送信で値が保存される)。

screenshotlog_output

メディアメディアレッスン内に出てくる図や動画のスロットです。実際の画面やイメージで理解を補助します。

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レッスン本文

メール受信→分類→返信→記録の全自動フローを構築する

毎日届くメールをひとつひとつ開いて、内容を確認して、分類して、返事を書いて、記録を残す——この作業を毎回手作業で行うのは、まるで郵便局で手紙を1通ずつ手作業で仕分けしているようなものです。

このレッスンでは、AI と自動化ツールを組み合わせて、「メールが届いたら自動で仕分け・返信案の作成・記録まで行う仕組み」を15分で作ります。完成すると、あなた専用の「メール自動仕分けロボット」が手に入ります。

このレッスンで手に入るもの

最終的に、以下の4ステップが全自動で動く仕組み(シナリオ)が完成します。

メール自動化フロー全体図

  1. 受信を検知する — 新しいメールが届いたことを Make が自動で検知する
  2. AI で分類する — AI がメールを「問い合わせ」「会議」「請求」「その他」に自動分類する
  3. AI で返信案を作る — 分類に合わせて丁寧な返信文を自動生成する
  4. 記録を残す — 内容と返信案を Google スプレッドシートに自動保存する

前提を確認する

始める前に、以下の3つが整っているか確認しましょう。

準備するもの確認方法まだの場合
Gmail または Outlook のアカウントログインできるか試す無料で作成できます
Make のアカウントmake.com にログインできるか無料プランで登録してください
OpenAI の API キーplatform.openai.com でキーが表示されるかアカウント作成後「API keys」ページで発行してください

Make(メイク)とは? 複数のウェブサービスを「もしAが起きたらBをする」のように繋げて自動化できるツールです。プログラミングは不要で、ブロックを繋げるだけで動きます。

API キーとは? AI を使うための「合言葉」です。これがないと AI に指示を送れません。

Make で新しいシナリオを作る

Make では、自動化のひとまとまりを「シナリオ」と呼びます。料理のレシピのようなもので、「材料を入れたら完成品が出てくる手順書」だと思ってください。

  1. Make にログインする
  2. 画面左のメニューから Scenarios をクリックする
  3. 画面右上の + Create a new scenario をクリックする
  4. 画面中央に大きな「+」マークが表示されたら準備完了

ここから、ブロックを積み木のように順番に繋げていきます。

メール受信のトリガーを設定する

最初のブロックは「メールが届いたらスタート」という合図(トリガー)です。

  1. 中央の「+」をクリックする
  2. 検索窓に Gmail(または Outlook)と入力して選ぶ
  3. Watch Emails を選ぶ(=「新しいメールを監視する」という意味です)
  4. Make の指示に従って Google アカウントと連携する
  5. フォルダーは INBOX を選ぶ
  6. OK を押して保存する

つまずきやすいポイント: 連携時に Google から「このアプリを許可しますか?」と聞かれます。「許可」を押さないと連携できません。

AI でメールを分類する

次に、AI にメールの内容を読ませて、カテゴリに分けてもらいます。

  1. Gmail ブロックの右側に表示される「+」をクリックする
  2. 検索窓に OpenAI (ChatGPT, DALL-E) と入力して選ぶ
  3. Create a Chat Completion を選ぶ(=「AI にメッセージを送って回答をもらう」機能です)
  4. 接続設定で、先ほど用意した OpenAI の API キーを入力する
  5. Model(=AI の種類)は gpt-4o-mini を選ぶ(高速で料金も安いモデルです)
  6. Messages セクションで Add item をクリックし、RoleUser に設定する
  7. Message Content に次の文を貼り付ける:
次のメールを分類してください。出力は「カテゴリ: ○○」の形式で、カテゴリは「問い合わせ」「会議」「請求」「その他」のいずれかです。
件名: {{1.subject}}
本文: {{1.text}}

{{1.subject}} って何? Make の「変数」です。前のステップ(Gmail)の結果を自動で埋め込む仕組みです。直接タイプするのではなく、入力欄をクリックすると表示される候補から「1. Gmail — Subject」を選んでください。

AI への指示文を ChatGPT で作ってもらうコツ

もし「どんな指示文を書けばいいかわからない」と感じたら、ChatGPT にこう聞いてみてください:

Make(自動化ツール)で、受信メールを「問い合わせ」「会議」「請求」「その他」に
自動分類したいです。OpenAI に渡すプロンプトを考えてください。
出力は「カテゴリ: ○○」の1行だけにしてください。

AI が最適な指示文を提案してくれるので、それを Make に貼り付けるだけです。

良い分類結果と悪い分類結果の違い

良い例: カテゴリ: 問い合わせ — シンプルで、次のステップで使いやすい

悪い例: このメールは製品に関する質問を含んでおり、問い合わせに分類されます。理由は… — 長すぎて次のステップで扱いにくくなります

悪い例が出てしまう場合は、指示文の最後に「理由は不要です。カテゴリ名だけ出力してください」と追加しましょう。

AI で返信文を作る

分類結果を使って、返信文を自動生成します。

  1. 1つ目の OpenAI ブロックの右側の「+」をクリックする
  2. 再び OpenAI (ChatGPT, DALL-E) を選ぶ
  3. Create a Chat Completion を選ぶ
  4. 同じ接続(API キー)を使う
  5. Modelgpt-4o-mini を選ぶ
  6. MessagesAdd itemRoleUser に設定する
  7. Message Content に次の文を貼り付ける:
以下のメールに対する丁寧な返信文を日本語で作成してください。
署名は「○○株式会社 担当:あなたの名前」としてください。
件名: {{1.subject}}
本文: {{1.text}}
分類: {{2.choices[].message.content}}

{{2.choices[].message.content}} は、ひとつ前の OpenAI ブロック(分類)の回答結果です。候補から「2. OpenAI — Content」を選んでください。

Make設定画面のキャプチャ

返信文の品質を上げるコツ

返信文が不自然に感じる場合は、指示文に「役割」を追加すると大きく改善します。

改善前の指示: 丁寧な返信文を作成してください

改善後の指示: あなたは○○株式会社のカスタマーサポート担当です。お客様に安心感を与える、丁寧かつ簡潔な返信文を作成してください。

スプレッドシートに記録する

最後に、すべての情報をスプレッドシートに保存します。

スプレッドシートを準備する

  1. Google スプレッドシートで新しいシートを作る
  2. 1行目(見出し行)に次の4つを入力する:
A列B列C列D列
受信日時件名分類返信案

Make でスプレッドシートと繋げる

  1. 返信用 OpenAI ブロックの右側の「+」をクリックする
  2. Google Sheets を選ぶ
  3. Add a Row(=新しい行を追加する)を選ぶ
  4. Google アカウントと連携する
  5. 用意したスプレッドシートとシート名を選ぶ
  6. 各列に対応する変数を設定する:
    • 受信日時{{1.date}}(候補から「1. Gmail — Date」を選ぶ)
    • 件名{{1.subject}}(候補から「1. Gmail — Subject」を選ぶ)
    • 分類{{2.choices[].message.content}}(候補から「2. OpenAI — Content」を選ぶ)
    • 返信案{{3.choices[].message.content}}(候補から「3. OpenAI — Content」を選ぶ)

動作を確認する

すべてのブロックを繋いだら、テストしてみましょう。

テストの手順

  1. シナリオ画面の左下にある Save(保存)を押す
  2. その横の Run once ボタンをクリックする(1回だけ実行するボタンです)
  3. 自分宛にテストメールを送る
    • 件名: テスト問い合わせ
    • 本文: 御社の製品Aについて、料金プランを教えてください。
  4. Make の画面で、各ブロックの上に緑色のチェックマーク ✓ が表示されるのを待つ
  5. スプレッドシートを開いて、新しい行が追加されているか確認する

確認チェックリスト

  • すべてのブロックに緑のチェックが付いたか?
  • 分類が「問い合わせ」になっているか?
  • 返信案が丁寧な日本語で書かれているか?
  • スプレッドシートに日時・件名・分類・返信案の4つが記録されているか?

すべてチェックが付いたら、あなたの「メール自動仕分けロボット」は完成です!

つまずきポイントと対策

よくあるつまずき原因対策
OpenAI の連携でエラーが出るAPI キーが未入力、または利用残高(クレジット)が不足OpenAI のダッシュボードで API キーと残高を確認する
スプレッドシートに書き込まれないシートの列数と Make の設定が合っていない見出し行が4列あること、各列に変数が割り当てられていることを確認する
メールが検知されないWatch Emails は「Run once を押した後」の新着のみ監視する先に Run once を押してから、新しいメールを送る
AI の返信が不自然指示文(プロンプト)が曖昧「○○会社の担当者として、丁寧かつ簡潔に」と役割を添えると改善する
変数の候補が表示されない一度も実行していないとデータが空先に Run once でテスト実行してから変数を設定し直す
「分類」欄に長文が入るAI が理由まで説明してしまっている分類用の指示文に「カテゴリ名だけ出力してください」を追加する

次のステップ

ここまでで基本の自動フローが完成しました。さらに便利にするアイデアをいくつか紹介します。

  • カテゴリごとに処理を変える: Make の「Router」ブロックを使うと、問い合わせメールだけ Slack に通知する、などの分岐ができます
  • 定期実行にする: 「Run once」ではなく「Scheduling」をオンにすると、15分おきなど定期的にメールを監視できます
  • 返信を自動送信する: 現在は「返信案」を記録するだけですが、Gmail の「Send an Email」ブロックを追加すると自動送信もできます(誤送信に注意!)
成果物成果物このレッスンが終わったとき、あなたの手元に残る具体的な成果物です(例: 公開済みの Web ページ、動作するフォームなど)。

種類: markdown_doc

検証: basic_manual_check_v1

証跡とメディア

証跡証跡成果物が正しく作れたことを確認するためのチェックリストです(例: ブラウザで動作する、フォーム送信で値が保存される)。

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メディア

diagramscreen_capture
学習完了