必須ではありませんが、先に目を通しておくとスムーズに進められるレッスンがあります。
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問い合わせ受付から解決まで通しで演習する
問い合わせ受付から解決まで通しで演習する レストランの注文を思い出してみましょう。お客さんが注文を伝え、店員さんが厨房に伝え、料理ができたらテーブルに届ける——この一連の流れは「カスタマーサポート(=お客さんからの...
成果物成果物このレッスンが終わったとき、あなたの手元に残る具体的な成果物です(例: 公開済みの Web ページ、動作するフォームなど)。
証跡証跡成果物が正しく作れたことを確認するためのチェックリストです(例: ブラウザで動作する、フォーム送信で値が保存される)。
メディアメディアレッスン内に出てくる図や動画のスロットです。実際の画面やイメージで理解を補助します。
レッスン本文
問い合わせ受付から解決まで通しで演習する
レストランの注文を思い出してみましょう。お客さんが注文を伝え、店員さんが厨房に伝え、料理ができたらテーブルに届ける——この一連の流れは「カスタマーサポート(=お客さんからの問い合わせに対応する仕事)」にもそっくりです。
このレッスンでは、AIチャットツール(=人工知能と会話できるソフト。ChatGPTやClaudeなど)を活用して、「お客さんから問い合わせを受け取る → 内容を整理する → 返事を下書きする → 確認して送る」までを一通り体験します。15分ほどで終わる演習です。

前提を確認する
この演習を始める前に、次の準備が整っているか確認しましょう。
- AIチャットツール(ChatGPT、Claude など)をブラウザで開ける状態であること
- インターネットに接続されていること
- 日本語で入力・読み取りができること
まだAIチャットツールを使ったことがなければ、先に「応答プロンプトの基本を学ぶ」のレッスンを済ませてから戻ってきてください。
シナリオを読む
今回は、架空のオンラインショップ 「まるっとストア」 に届いた問い合わせを題材にします。
お客さんからの問い合わせ(そのまま転載): 「先週注文したぬいぐるみがまだ届きません。注文番号は MS-20250610 です。確認お願いします。」
あなたの目標は、この問い合わせに対して AIツールを使いながら 適切な返事を完成させることです。
ステップ1: 問い合わせを整理する
まずは、AIに問い合わせ内容を整理してもらいましょう。次のプロンプト(=AIへの指示文)をそのままコピーして貼り付けてください。
以下のお客さんからの問い合わせ内容を整理してください。
次の項目を箇条書きでまとめてください:
- お客さんが困っていること
- 商品名
- 注文番号
- 対応の緊急度(高・中・低)
問い合わせ内容:
「先週注文したぬいぐるみがまだ届きません。注文番号は MS-20250610 です。確認お願いします。」
何をしているか: AIに問い合わせ内容を読み込ませ、重要なポイントを項目ごとに分けてもらっています。人間が手作業で整理するよりも速く、抜け漏れが減ります。
良い例と悪い例
- ✅ 良い例: AIが「困っていること: 注文品の未到着」「商品名: ぬいぐるみ」「注文番号: MS-20250610」「緊急度: 中」のように整理してくれた
- ❌ 悪い例: AIに「どうすればいい?」とだけ聞いて、何を整理してほしいか伝えていない → 的外れな回答が返ってきやすい
ポイント: AIに何かを頼むときは「何を」「どんな形式で」出してほしいかを具体的に書くのがコツです。
ステップ2: 返事の下書きを作る
次に、AIにお客さんへの返事の下書きを作ってもらいましょう。
あなたはオンラインショップ「まるっとストア」のカスタマーサポート担当です。
以下の状況に対して、お客さんへの丁寧な返事を作成してください。
状況:
- 注文番号: MS-20250610
- 商品: ぬいぐるみ
- 問題: 未到着
- 調査結果: 配送中であることを確認済み。あと2日で届く予定
返事に含めること:
1. お詫びの言葉
2. 現在の配送状況の説明
3. 到着予定日
4. さらに遅れた場合の連絡先案内
文体: 丁寧な日本語、200文字程度
何をしているか: AIに「あなたはサポート担当です」と役割を与え、返事に含めるべき4つの要素を明示しています。こうすることで、必要な内容が漏れにくくなります。
良い例と悪い例
- ✅ 良い例: お詫び・現状説明・到着予定・連絡先案内の4点がすべて入った返事ができた
- ❌ 悪い例: 「配送中です」だけの事務的な一文 → お客さんの不安が解消されない
ステップ3: 返事を確認・修正する
AIが作った下書きを、必ず あなた自身の目で確認 しましょう。AIは便利ですが、事実の間違いや不自然な表現が混ざることがあります。

確認のチェックリスト
| チェック項目 | 確認すること |
|---|---|
| 事実の正しさ | 注文番号・商品名に間違いはないか |
| 言葉遣い | お客さんに不快感を与えない表現か |
| 内容の漏れ | お詫び・説明・予定・連絡先が揃っているか |
| AI特有の不自然さ | 堅すぎる表現や同じ言い回しの繰り返しがないか |
気になる部分があれば、AIに追加の指示を出しましょう。
さっきの返事を次のように修正してください:
- お詫びの部分をもう少し丁寧にする
- 到着予定を「6月15日(日)」に変更する
- 連絡先にメールアドレス support@marutto.example.com を追加する
何をしているか: 一度作った下書きに対して、「ここをこう変えて」と具体的に指示を出しています。AIは会話の文脈を覚えているので、修正したい点だけ伝えればOKです。
ステップ4: 最終的な返事を完成させる
AIの下書きをもとに、最終的な返事を仕上げます。
大切なルール: 少なくとも1箇所は自分の言葉で書き直す
AIが作った文をそのままコピーペーストするのではなく、自分らしい言い回しに直すことで、より自然で温かみのある返事になります。例えば:
- AIが「ご不便をおかけし」と書いたら → 「お待たせしてしまい」に変えてみる
- AIが「何卒ご了承ください」と書いたら → 「ご理解いただけますと嬉しいです」に変えてみる
ステップ5: 成果物をまとめる
演習のまとめとして、次の5つを1つの文書(メモアプリやテキストエディタでOK)にまとめましょう。
- 元の問い合わせ内容 — シナリオの文章をそのまま貼る
- AIで整理した情報 — ステップ1の結果を貼る
- AIが作成した下書き — ステップ2の結果を貼る
- あなたが修正した最終版の返事 — ステップ3・4で仕上げた文を貼る
- 振り返り — 上手くいった点と、次回気をつけたい点を1〜2行ずつ書く
この文書をスクリーンショットで撮影して、成果物として提出してください。
つまずきポイントを知っておく
| よくあるつまずき | 対処法 |
|---|---|
| AIに全部任せきりにしてしまう | AIの回答は「下書き」です。必ず自分の目で確認して修正しましょう |
| 個人情報をそのまま入力してしまう | 演習以外で実際の問い合わせを扱うときは、お客さんの名前やメールアドレスをAIに入力しないでください |
| AIが意図と違う回答を返す | 質問の言い方を変えてみましょう。「次のように書いてください」と具体例を示すと改善します |
| 返事が長すぎる | プロンプトに「200文字程度で」のように文字数の目安を入れると、長さをコントロールできます |
完了を確認する
次の3つすべてに「はい」と言えたら、このレッスンは完了です。
- AIを使って問い合わせ内容を整理できた
- AIで返事の下書きを作り、自分で確認・修正した
- 5つの項目をまとめた成果物のスクリーンショットを撮った
おめでとうございます! 問い合わせ対応の一連の流れを体験できました。次は、この流れを実際の業務に近い形で応用していきましょう。
種類: markdown_doc
検証: basic_manual_check_v1
証跡証跡成果物が正しく作れたことを確認するためのチェックリストです(例: ブラウザで動作する、フォーム送信で値が保存される)。
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